2023/10/12
多汗症治療について。
予想以上に、汗でのお悩みは多いようです。
重度の多汗症まで行かなくても、制汗剤・パッドなど汗対策をされている方も多数おられるでしょう。
現在、脇汗、手汗、顔面頭部の多汗症治療が可能です。 2020 年には本邦において 60,969 人を対象とした web 上でのアンケート調査があり、
原発性局所多汗症の有病率 10.0%(腋窩 5.9%,頭部・顔面3.6%,手掌 2.9%,足底 2.3%)、年代別の有病率は、20~49 歳において 10%以上であり、
20~39 歳にピークがみられた。
この2-3年で、保険適応の外用薬も発売されました。
脇汗は、ラピフォートワイプ シートタイプ
もしくは エクロックゲル
手汗は今年発売のアポハイドローション スプレータイプ
いずれも、寝る前、1回の使用で、汗を抑える作用がありますが、部位により、薬剤適応が限定されており、
軽度ですが副作用の可能性もあります。抗コリン作用に関連した有害事象が口渇 1.4%,便秘と散瞳が 0.7%と低いながら、あり得ます。
前立腺肥大、緑内障の方は使用できません。
また、これらの薬剤が出る前から、使用されている、
塩化アルミニウムスプレーも、お勧めです。
日本国内でも長年の処方実績、有効性では定評があり、安全性も確認されています。
自費治療(1本1,500円税込み)ですが、手汗、脇汗、足裏、顔面頭部の多汗症にも適応があります。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、
塩化アルミニウムスプレー : 推奨度:腋窩多汗症 B,手掌多汗症 B,足底多汗症C1,頭部顔面多汗症 C1
ラピフォートワイプ・エクロックゲル : 推奨度:腋窩多汗症 B,掌蹠多汗症 C1,頭部顔面多汗症 C2
推奨度はCよりBがより推奨され、2より1の方が、推奨されます。
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